生前保障商品にニーズがシフト
保険市場は、定期付き終身保険から生前保障商品にニーズがシフト
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少子化・高齢化が保険市場を大きく変化させています。消費者の死亡保障離れを加速化させ、医療保険など生前保障にニーズが変化し、国内系外資系生保が入り乱れて激しい競争が起こっています。生命保険業界は、長年定期付き終身保険を中心に販売し、大きく成長を遂げてきました。ところが、人口構造の変化に伴い、保険商品のニーズが急速に変わってきたため売れなくなっています。
定期付き終身保険とは、一生涯続く死亡保障の終身保険に、30代から50代の働き盛りの時期に病気や事故で死亡しても遺族が困らないようにと特約で上乗せの死亡保障を付けた生命保険商品です。高度成長期には、爆発的に売れ生保の看板商品でした。ところが、少子化・高齢化により消費者からのニーズは大きく変化をし始めました。
要因として、まずは少子化です。一人っ子家庭が増え、結婚して子供が出来ても専業主婦になる女性が減少し、共働きが当たり前の時代になり、遺族補償が昔ほど必要が無くなってきました。年々寿命が長くなり、死亡保険よりもむしろ病気なったり、入院した場合のリスクに備える方にニーズが高まってきています。折しも高齢者医療制度に対する不安が高まっています。
定期付き終身保険に代わり注目されているのが、生前給付タイプの生保商品です。入院費用や手術費などを補ってくれる第三分野商品です。この第三分野商品は、外資系生保の得意とする分野で、盛んにテレビコマーシャルで放映されています。今後は、この第三分野をめぐって外資系生保、外資系生保、損害保険系列の生保、さらにはネット系生保などが入り乱れて競争が激しくなっていくことが予想されます。