金融転職 ホーム > アセットマネジメントへの転職・求人情報 >アセットマネジメントの中途採用動向
メガバンクや大手証券会社経由での投資信託販売が好調な国内系大手アセットマネジメント会社(資産運用会社)の中途採用が増加しています。リーマンショック以降総じて若手ポテンシャル採用が中心でしたが、即戦力の経験者に加え、若手ポテンシャル採用が多くなってきました。
外資系アセットマネジメント会社(資産運用会社)では、大手証券会社やメガバンクの商品仕入れ部門とコネクションがあり、マネジメント層のグリップを握っている国内大手アセットマネジメント会社や外資系同業他社の投信営業担当者を高額年収で採用しています。
現在、新規設定されている公募投資信託の約6割が外資系運用会社によるサブアドバイザリー契約です。外資系運用会社は自社ブランドの投信を設定・運用すると同時に、国内系大手アセットマネジメント会社(資産運用会社)に対してサブアド契約として海外での運用力を提供し、日系の運用会社が自社のブランドとして投信を設定しています。
これにより、外資系は大手証券会社やメガバンクの強力な販売力を活用でき、また自社の投信を直接卸す場合と違い、販売会社への販売支援活動(ホールセラー業務)を行う必要がなく、投信残高が増えても自社の投信を卸す場合と比較し人件費及び販売促進費の削減となり、現在積極的にサブアド契約での営業を行っています。
そのため、外資系アセットマネジメント会社の求人のほとんどが、投信営業・プロダクト開発・販売用資料作成となっています。また、投信計理などかって花形ポジションはであるオペレーション業務は、ほとんどの外資系アセットマネジメント会社がアウトソーシングを行っており、目立った求人はなくなりました。
一方、国内系大手アセットマネジメント会社(資産運用会社)の求人は、商品企画、販売会社への支援活動を行うホールセラーや販売用資料や運用報告書、目論見書作成業務、外部委託ファンド担当のポートフォリオマネージャー、リスク管理、コンプライアンスなど幅広いポジションでの増員のための採用が多く見受けられています。