金融転職 ホーム > お申し込み時によくある質問集 > クオンツの採用に必要なスキル
理工系大学・ 大学院出身のスキルが活かせるポジションにクオンツ業務があります。証券会社では、デリバティブのプライシング業務やモデル開発など、資産運用会社では、パッシブ運用担当者やクオンツアナリストなどの金融専門職を指します。採用されるためには、どのようなスキルが必要となるのでしょうか?
デリバティブのモデル開発は、デリバティブ商品の価格を算出する数式やアルゴリズムを導き出し、コンピュータ上でモデルの数値的動きをウォッチしてアルゴリズムと実装の正しさを検証します。偏微分方程式・モンテカルロ法といった数値計算やプログラミングスキル、統計的手法を使った分析などの知識が必要とされます。
資産運用会社では、パッシブ運用部に所属し、Quantitative(数理的・定量的)な手法を用いた株式や債券などの運用を行います。たとえば株式運用の場合、企業の財務諸表などのデータを運用モデルにあてはめ、統計や数理的手法によって株式の将来のリターンやリスクを予想し、それに基づいて投資を行います。
パッシブ運用というのは、パフォーマンスを日経225やTOPIXなどの指標と連動させることに主眼をおいた運用です。パッシブ運用では、ベンチマークとファンドのリターンが乖離してしまうリスクを定量的な手法を用いて予想し、最小化します。
クオンツアナリストは、ファイナンス理論とコンピュータを用いて財務諸表や成長性などの数値を定量的に分析する定量分析技術を駆使し、新しい運用手法・モデルの開発を行います。金融工学の知識を活かし高度な数学的テクニックを用いて、企業業績の変化やマクロ経済の影響などを膨大なデータから統計的に分析を行います。セオリーに基づいた分析力やデータベースを駆使できる技術、分析結果を踏まえた将来の予測能力などが求められます。