リスク管理業務
リスク管理業務
リスク管理業務とは、リスクの度合いを企業やポジションなど管理するものが許容できる程度にコントロールすることです。たとえば、資産運用においては、収益を求めることと、リスク管理をすることが同列の重要業務となっています。 金融機関の健全性の基本はリスク管理にあるといわれています。業務上、管理すべきリスクについては、信用リスク、市場関連リスク、決済・流動性リスク、事務リスク、システムリスク、法務リスク、風評リスク、関連会社に係るリスクの8つに区分され、統合的なリスク管理体制の下でリスクの分散化、最小化に努めています。
リスク管理業務の具体的な例を挙げてみますと。 証券会社の代表的なリスク管理では、プロダクトリスク管理があります。職務内容としては、自己勘定のポジション管理です。必要なスペックとしては、金融市場・商品の知識があり、英語が堪能であることやExcelとVBAの使用出来る方、理系の大学または大学院出身程度の知識がある方です。
生命保険会社の重要なリスク管理としては、運用資産のリスク管理が挙げられます。資産運用のリスク管理方針(市場リスク、信用リスク等)の策定、リスク管理手法の改善、リスクの評価(ポートフォリオ全体や個別投資案件)、モニタリングなどが挙げられます。必要なスペックとしては、金融機関での市場リスク・信用リスク管理業務や運用機関のモニタリング業務やトレーディング業務の経験者等が挙げられます。
リスク管理業務は、総じて理工系出身者の方に採用ニーズがあるようです。現在、金融機関の国際化や業務多様化に伴い、管理すべきリスクも多様で複雑なものとなっています。各金融機関は、リスク管理体制の充実・強化に努めていますので、高度なリスク管理ノウハウを持った方に対しての求人ニーズは依然高い状況が続いています。