運用報告書作成業務
運用報告書作成業務
投資信託の運用を行う投信委託会社や顧客から預かった資金を契約に基づいた市場・運用手法で一任されて運用する投資顧問会社などアセットマネジメント(資産運用)会社は、顧客向けに定期的に運用報告書を作成しています。
投資信託の運用報告書は、投資信託の期中の運用経過や運用実績を受益者にディスクローズするために、決算期末毎に発行されます。運用報告書には投資信託を運用する投資信託委託会社に作成が義務付けられており、銀行や証券会社など販売会社を通じて受益者に交付されます。
運用報告書には、基準価額の推移や分配金の状況などが表やグラフを用いて記載され、今後の運用方針や運用期間中の投資環境に対する見方、信託財産の内容、有価証券の売買状況、運用損益、運用に係わるコスト、今後の運用方針などが詳しく記載されています。
公的年金、企業年金、機関投資家等の資金を預かり運用する投資顧問会社は、顧客に対し4半期ごとに運用報告書を作成しています。その内容としては、残高(簿価・時価)や損益(評価・実現)、収益率、構成比等投資資産ごとの運用内容および運用成績とともに、今後の市場見通しや運用方針等を記載しています。
顧客により求める内容が違うため、顧客毎に各々独立したエクセルファイルを使い、保有しているデータを加工して報告資料を作成しているところが大変です。運用報告書作成業務には、データベース管理や加工などを行う作業が多く、運用知識や運用分析に係る知識に加え、上級のExcel使用能力やマクロを組めるスキルを求められます。