プライベートエクイティファンドの投資手法は、みずから投資した企業に対し深く経営にく関与し、戦略転換、財務改革、オペレーション改革等を行い、バリューアップを行いエグジットを行います。
そのため、いわゆる一般的な株式ファンドとは大きく異なります。プライベートエクイティファンドがターゲットとする企業は成熟し、現在の経営をそのまま続けると、収益が低迷する可能性が高い企業です。こうした状況に置かれた企業に対して経営陣と協働でMBOにより株式を非公開化し、大胆な改革により企業価値の増大を目指します。そのため、プライベートエクイティファンドの投資期間は5年から10年近くと長いのが特徴です。
プライベートエクイティファンドの資金の主な出し手は、機関投資家・各種年金です。いわゆる伝統的運用手法への投資では安定的なリターンを得ることが難しく、プライベートエクイティファンドをオルタナティブ投資と位置付け運用金額の一定の資金を振り分ける投資家が増加しています。
プライベートエクイティ業界は、株式の非公開化やノンコア事業売却といった事業会社側のニーズと、資金供給側である機関投資家のオルタナティブ投資の拡大という流れを受け、マーケット環境により資金供給と投資機会が衰勢を繰り返しつつも拡大しています。