公認会計士FASへの転職
FASで活かせる監査法人の業務経験
公認会計士試験合格後、最初に勤務する監査法人の若手公認会計士が転職を考える場合に有力な選択肢となるのがFASです。特にBIG４系FASでは高度な案件や大規模な案件に関わることができ、専門性がより高められます。FAS（ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス）とは、M&Aや事業再生など財務・会計に関する専門的な助言を実施するアドバイザリーサービスを行っています。M&Aや事業再生などFASが取り扱う案件は大幅に増加しており、財務・会計に関するスキルの有る人材を積極的に採用しています。
監査法人での業務経験はFAS領域では親和性があり、応募の際には高く評価されます。財務・会計の高い知識を有している公認会計士は十分に即戦力として働くことができるため、監査法人の次のキャリアとして人気の転職先の一つとなっています。
FASの業務内容
FASの大まかな業務は、財務・会計に関する専門的なアドバイザリーサービスを実施することです。その中でも公認会計士が携わることが多い業務は、1)M&Aに関わる財務DD（デューデリジェンス）、企業価値評価(バリュエーション)、買収スキームの検討、2)事業再生に関わる財務分析、再生計画立案、金融機関リスケ対応、再生後のバリューアップ支援、3)フォレンジック（不正調査）に関わる不正リスク評価、不正防止対策、不正リスクマネジメント体制構築となります。
BIG4系FASとして、株式会社KPMG FAS、PwCアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社が挙げられます。これらの企業はグローバルなネットワークを持ち、大手外資系クライアントの案件や上場企業等の大企業がクライアントであり、人気の高い転職候補先となっています。
BIG4系FASでは専門性を深堀りする傾向にあり、所属部門の対象サービスにおいてそのサービスに特化した経験を積んでいくことになるます。高度な案件や大規模な案件に関わることで、その専門性がより高められます。
公認会計士のFASへの転職
公認会計士試験に合格すると、ほとんどの方はまず監査法人に就職しますが、修了考査合格後、公認会計士の最初の転職先として、FASが挙げられます。FASは、BIG４系監査法人系列、中小監査法人系、ブティック系とに分かれます。
FASの中で、最も存在感が強いプレーヤーとしては、BIG4と呼ばれる株式会社KPMG FAS、PwCアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社があります。
主なサービス領域としては、 M&Aアドバイザリー、デューデリジェンス、事業再生アドバイザリー、バリュエーション、 PMI(Post Merger Integration)、フォレンジック業務と幅広いファイナンシャル・アドバイザリー・サービスを行っており、公認会計士の活躍の場が多岐に亘っています。また、独立系FAS（ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス）は、M&Aや事業再生を専門としています。
FASの各社の実績は、M&Aリーグテーブルのランキング表を見れば、どこのFASが、どういった実績を挙げているのかが判ります。
最近では日本企業による海外企業の買収やカーブアウト案件など、経営戦略上のM&Aが積極的に行われるようになっており、事業承継問題もあり、FASは、今後も発展していくものと考えられます。
ウィルハーツは、会計士ホルダーの方の転職サポートを得意としており、BIG4系FASをはじめ、中小監査法人系、ブティック系など豊富な実績を持っております。すぐに転職は考えていない方でも今後のキャリア構築に向けてサポートをさせていただきますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。
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