

投資信託の会計は「投信計理」と言われ、業界用語では、一般的な経理と区別され「ごんべんけいり」という呼ばれます。投信計理は、日々の基準価額を正確に算定することを第一の目的としています。
投資信託は日々追加設定や解約によって資金の流出入があります。追加設定代金や解約代金はその時点の基準価額に基づいて決定されます。そのため、日々基準価額を正確に算定することが非常に重要となります。
投信計理では主に「発生主義」、「約定日基準」及び「時価評価」の原則が貫かれています。これらの原則は一般の企業会計においても同様に求められていますが、投信計理ではこれらが毎日求められているという点が特徴的であるといえます。投信計理業務は、運用会社のオペレーションの中で、重要な職種であり、常に求人がある職種の一つです。
ほとんどのアセットマネジメント会社は、T-STARかFAIMSという有価証券管理を支援するシステムを利用しており、採用されるか否かの判断基準として、どちらのシステムの使用経験があるかが重要なポイントの一つとなっています。