マルチマネージャーファンド
マルチマネージャーファンド
マルチマネージャーファンドとは、一つのファンド資産を一人のマネージャーではなく、複数のマネージャーに運用をさせるファンドのことをいいます。近年世界的に株式市場の変動幅が大きく、また分散効果も期待できないことから注目されている運用手法のファンドです。
マルチマネージャーファンドは、様々な運用手法に強みを持つマネージャーのパフォーマンスを享受できるというメリットがあり、一つのファンドの中で株式、債券、オルタナティブ、ヘッジファンド等の各々の資産の運用に強いマネージャーや投資スタイルの異なるマネージャーを組み合わせ、運用資産および運用スタイルの分散効果によってリスクの低減を狙うと同時に、安定的な収益の獲得を狙うことが可能となります。
マルチ・マネージャー・ファンドの形態としては、マネージャー・オブ・マネージャーズとファンド・オブ・ファンズと呼ばれるものがあります。いずれの場合も、自社のファンドマネージャーだけではなく、複数の多種多様な運用戦略に強みを持つ運用会社のファンドマネージャーに運用を任せることで、分散によるリスク低減を図りつつも、各ファンドマネージャーの優れた運用能力によるより高いリターンを求めます。
マルチ・マネージャー・ファンドを設定する運用会社のファンドマネージャーの役割は、自身では運用を行わず、ファンドパフォーマンス向のため、異なる投資戦略や投資スタイルにおいて優れた運用委託先となるファンドマネージャーを選択することとなります。
運用がスタートしてからは、運用を委託したファンドマネージャーの運用モニタリングを行い、運用に問題が生じた場合やマーケットの見通しなどの変更等があった場合に、運用委託先を変更したり、資産配分を見直しを行うことが、ファンドを設定した運用会社の担当ファンドマネージャーの役割となります。