LBO(レバレッジバイアウト)
LBO(レバレッジバイアウト)
LBOとは、「レバレッジバイアウト」の略で、自己資金だけはなく借り入れを利用してM&Aを行う手法をいいます。LBOファイナンスとは、企業や投資ファンドが他社を買収する際、自己資金だけではなく、借入で資金を調達し企業買収を行う手法です。その場合、買収先の資産や将来のキャッシュフローが担保となります。自己資金に加え、借入を行いレバレッジを効かせて企業買収を行うことからこのように呼ばれます。
LBOのスキームとしては、まず買収する側が買収のための新会社SPC(special purpose company)を設立し、SPCが買収のための資金を借入等で調達し、その資金で買収先の株式を購入し買収先の株主となります。その後、新会社と買収先企業を合併させ、合併会社が融資資金を返済します。LBOを上手く活用すると、買収側は負債の返済義務を負わずに、M&Aで企業規模を大きくすることが可能となります。
LBOに関わる業務は、投資銀行、銀行、信託銀行、投資ファンド、弁護士事務所、財務アドバイザリー、戦略系コンサルティングファームなどに幅広くあり、M&A業務経験者、銀行での融資審査経験、弁護士、公認会計士、税理士資格を有する人材等が求められます。
銀行の求人でよく見受けられるLBO業務の職種内容としては、案件ソーシング、被買収企業の事業性分析およびキャッシュフロー・プロジェクション作成、企業価値算定、ストラクチャーの検討と検証、タームシート作成及びドキュメンテーション、融資実行手続き、融資実行後のモニタリング等と幅広く、キャンディデートにはハイレベルのスキルが求められます。
具体的には、キャッシュフロー分析モデリング、バリュエーション、パワーポイント等によるプレゼンテーション資料作成スキル及び会計・税務・関連法務知識が必要となります。また、昨今インアウト案件を中心にグローバル案件が多いことから、英語力を求めるポジションが多くなっています。