金融工学
金融工学
金融工学は、金融商品のリスク・リターンや理論的な価格等を、数値化・分析し、リスクヘッジやリスクマネジメントに役立たせたり、金融派生商品の変動予測や企業のデフォルト・リスクなどを定量的に分析、投資・運用等の意思決定に役立たせたりすることを研究する学問です。
その中で、クオンツとは高度な数学的手法を用いて、市場を分析したり投資戦略や金融商品を開発したり、数理的なアプローチによって分析・運用を行うことです。
たとえば、株式や債券運用をいわゆる相場観ではなく、クオンツに基づいて銘柄を選定したり運用を決定していく運用を「クオンツ運用」といい、株価や債券に対して影響を与えるパラメータとそれぞれのパラメータがもつ株価・債券への感応度を設定し、今後値上がりしそうな銘柄を選定していく手法で、金融工学の知識が必要となります。
今後、金融商品開発などで金融工学の果たす役割がますます重要になっていくことを考えると、積極的に金融ビジネスの高度化にチャレンジする方が、求められる傾向にあると思われます。
金融工学の知識を背景とした職種は、主に運用会社・証券会社や保険会社等機関投資家などに多数の業務が見受けられ、人材需要も比較的多いのが現状です。 また、金融技術を実際に使うクオンツ職の場合は、高度な専門性を要求され恒常的に人材不足感があります。
金融工学/クオンツ関連のポジションは、高度なスペックを必要とするポジションのため非公開求人としてサーチ依頼が多いのが特徴です。こういった求人情報は、自身で転職活動をしている転職希望者が情報として入手する事は困難です。金融業界で独自のネットワークを持つエージェントから入手するのがもっとも効率的です。